睡眠時無呼吸症候群・CPAP専門外来コラム

秋の夜長を快適に過ごそう!CPAPを使ってゆっくり眠るコツ

2026.09.11

秋は夏の暑さが落ち着き、日中も過ごしやすくなる季節です。一方で、朝晩と日中の寒暖差が大きく、心身に負担がかかりやすい時期でもあります。夏の疲れが残っていると、自分でも気づかないうちに疲労が蓄積しているかもしれません。

こうした時期こそ、睡眠に充てる時間を意識的に増やすことが大切です。睡眠時無呼吸症候群の治療でCPAPを使用している方は、秋の夜長を夜更かしに使うのではなく、治療と休養の時間として上手に活用しましょう。今回はCPAPを使って快適に眠るためのコツについて解説します。

CPAPは毎晩継続して使うことが大切

CPAPは睡眠中に空気を送り込み、気道が狭くなったり塞がったりするのを防ぐ治療です。睡眠時無呼吸症候群では、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりすることで、睡眠の質が低下して日中の眠気や疲労感につながることがあります。

CPAPの効果を十分に得るためには、医師の指示に従いできるだけ毎晩睡眠中に使用することが重要です。「今日は少しだけだから」「疲れているから」と外してしまうと、十分な治療効果を得られない可能性があります。夜更かしをしすぎず、十分な睡眠時間を確保しましょう。治療中断の危険性について気になる方は、別のコラムの記事もあわせてお読みください。

CPAP着用前にリラックスして眠りにつく習慣

スムーズに眠るためには、就寝前に心身をリラックスさせることがコツです。CPAP着用前に、首・肩・背中をゆっくり伸ばすストレッチを取り入れてみましょう。長時間同じ姿勢で過ごした体をほぐすことで、心身の緊張が和らぎます。痛みを感じるほど強く伸ばす必要はありません。呼吸を止めず、無理のない範囲で行ってください。

また、就寝の1~2時間前にぬるめのお風呂に入ることもおすすめです。熱すぎるお湯は体への負担となったり、入浴後に目が覚めてしまったりすることがあります。心地よいと感じる温度のお湯でゆっくり温まり、体と気持ちを整えましょう。

入浴後は、部屋の照明を少し落とし、スマートフォンやパソコンの使用も控えめにしてください。秋の夜長は読書などを楽しむのもよいですが、就寝時刻をあらかじめ時間を決めて、就寝時刻が遅くなりすぎないように注意しましょう。

CPAPを快適に使うためのポイント

CPAPを装着する際は、マスクの位置やベルトの締め付けを確認します。きつく締めすぎると、肌に跡がついて圧迫感が生じます。一方、緩すぎると空気が漏れ、治療効果が低下する可能性があります。横になった状態で、苦しさや大きな空気漏れがないかを確認するのがよいでしょう。

秋から冬にかけては、空気の乾燥によって鼻や喉の違和感を覚えることもあります。鼻づまりや口の乾き、皮膚の痛み、空気漏れなどが続く場合は、自己判断で使用を中断せずに、医療機関に相談してください。マスクの種類や加湿機能などを見直すことで、使いやすくなる場合があります。

秋こそ眠る時間を大切に

夏の暑さや忙しさを乗り越えた体は、自分が考えている以上に疲れています。日常に戻っていく秋は、疲れが出やすい時期だからこそ、睡眠に充てる時間を増やし、体を休ませることが大切です。

就寝前のストレッチやぬるめのお風呂でリラックスし、寝室環境とCPAPの装着状態を整えることで、より快適な眠りを目指すことができます。毎日のCPAP治療を無理なく続けながら、秋の夜長を健康的な休息の時間にしていきましょう。

当院では、皆様の睡眠の質の向上と健康維持に向けて、全力でサポートさせていただきます。CPAPの使用について気になることや不安なことがあれば、足立区北千住のえんどう耳鼻咽喉科クリニックまでお気軽にご相談ください。

【監修】

えんどう耳鼻咽喉科クリニック 院長
遠藤 誠

東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大学病院および関連病院にて13年以上にわたり耳鼻咽喉科疾患の診療に従事。国保旭中央病院では耳鼻咽喉科部長を務め、慈恵医大本院では睡眠外来を担当。2012年に北千住にてえんどう耳鼻咽喉科クリニックを開院。

■ 専門医・資格
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
・日本睡眠学会認定 総合専門医
・日本口腔・咽頭科学会認定 耳鼻咽喉科睡眠認定医
・補聴器適合判定医(補聴器相談医)

■ 所属学会
・日本耳鼻咽喉科学会
・日本睡眠学会
・日本小児耳鼻咽喉科学会
・日本口腔・咽頭科学会