MENIERE’S DISEASEメニエール病
どんな病気?
内リンパ水腫という聞きなれない名前ですが、これがこの病気の本態だと考えられています。
耳は、耳の穴から鼓膜という薄い膜までの外耳(がいじ)、その奥に中耳と内耳があります。
内耳は中耳よりも奥にあり、とても硬い骨に囲まれていて、その中にかたつむりさんの形をした水風船があります。
この水(リンパ液という)がちょっと増えた状態が、「内リンパ水腫」です。
原因は完全に解明されていませんが、生活上のストレス、睡眠不足、過労などが引き金になって発症することが多いです。
内側のかたつむりさんを3つの部位に分け、3本のツノ=三半規管、顔=前庭、殻=蝸牛(かぎゅう)と呼びます。
症状は?
症状は、フラフラする感じ、ぐるぐる回るめまい発作、耳が塞がっている感じ、耳に膜がかかった感じ、吐き気などがあります。
診断は?
クリニックレベルの診断では、診断は、問診と聴力検査、平衡検査などによって行います。
治療は?
治療は、内服のみならず、生活上のアドバイスも同時に行います。実際の診療では、内服治療、生活上のアドバイスを具体的に行います。
ACUTE OTITIS MEDIA急性中耳炎
どんな病気?
中耳というところに、ばい菌(ウイルスや細菌)が入り、急激な炎症が起きた状態です。
中耳は、鼻の奥で耳管(じかん)という管(くだ)によってつながっています。
かぜは、通常、鼻の奥にある上咽頭にウイルス感染を起こすことからスタートします。
その上咽頭の両脇に、耳管があり、ばい菌が、この耳管を経由して中耳炎を発症します。
子供は、抵抗力が弱く、また、耳管が、太く、短く、角度が水平に近いので、ばい菌もスーッと入りやすく、中耳炎をよく起こすと考えられています。
診断は?
診断は、耳鼻科医が症状と鼓膜を見て判断します。
治療は?
治療は、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)および適切な量の抗生物質によって通常治療しますが、重症であれば、鼓膜を切開して「膿出し」を行う場合もあります。
実際の診療では、重症度、治療法など具体的に説明していきます。