治療の流れ

睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」は、日中の強い眠気や集中力の低下だけでなく、高血圧や心臓病などの重大な病気を引き起こす可能性があります。当クリニックでは、患者さま一人ひとりの症状に合わせた適切な治療をご提案いたします。こちらでは、睡眠時無呼吸症候群の治療の流れについて詳しくご説明いたします。

Step 1ステップ1:初回診察・検査

初めてご来院いただいた際には、以下の3つの検査・問診を行います。

① 内視鏡検査

鼻やのどの状態を詳しく確認するために、細いカメラ(内視鏡)を使用して検査を行います。鼻づまりや扁桃腺の腫れ、のどの形状など、無呼吸の原因となる部分がないかを丁寧にチェックいたします。痛みの少ない検査ですので、ご安心ください。

② 簡易検査

ご自宅で行っていただける検査です。小型の検査機器をお貸し出しし、ご自宅でいつも通りお休みいただきながら、睡眠中の呼吸状態や血液中の酸素濃度を測定します。普段の睡眠環境で検査できるため、より正確なデータを得ることができます。

③ 睡眠質問票

日頃の睡眠の状況や、日中の眠気の程度などをお伺いする質問票にご記入いただきます。患者さまご自身の自覚症状を把握することで、より適切な診断につなげます。

Step 2ステップ2:精密検査(PSG検査)

簡易検査の結果、さらに詳しい検査が必要と判断された場合は、PSG検査(ポリソムノグラフィー検査)をご案内いたします。

PSG検査とは、睡眠の状態を総合的に評価する精密検査です。脳波、心電図、筋電図、眼球の動き、呼吸の状態など、さまざまなデータを同時に記録します。この検査により、睡眠時無呼吸症候群の重症度を正確に判定することができます。

検査は専門の医療機関や検査施設で一泊して行う場合がございます。詳しい検査方法や施設については、医師よりご説明いたします。

Step 3ステップ3:治療方法のご提案

検査結果をもとに、患者さまに最適な治療方法をご提案いたします。当クリニックでは、主に以下の3つの治療法をご用意しております。

① マウスピース治療(口腔内装置療法)

軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の方に適した治療法です。就寝時に専用のマウスピースを装着することで、下あごを前方に固定し、気道を広げます。これにより、睡眠中の呼吸がスムーズになります。

マウスピースは歯科と連携して、患者さまのお口に合ったものをオーダーメイドで作製いたします。小型で持ち運びしやすく、旅行や出張の際にも便利です。

② CPAP治療(シーパップ治療)

中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の方に効果的な治療法です。CPAPとは「経鼻的持続陽圧呼吸療法」の略で、専用の装置を使って鼻から空気を送り込み、気道が閉じないようにする治療です。

就寝時に鼻マスクを装着していただきます。最初は違和感を感じる方もいらっしゃいますが、多くの患者さまが慣れていかれます。治療を続けることで、睡眠の質が改善し、日中の眠気や疲労感が軽減されます。

③ 手術による治療

鼻やのどの構造的な問題が無呼吸の原因となっている場合、手術による治療をご検討いただくこともできます。扁桃腺の切除や、鼻中隔の矯正などが代表的な手術です。

手術をご希望の患者さまには、詳しい検査を行ったうえで、手術の適応があるかどうかを判断いたします。手術のメリット・デメリットについても丁寧にご説明いたしますので、ご不安な点があればお気軽にご相談ください。

なお、当院では手術による治療は行っておりません。信頼できる手術実績の多い病院へのご紹介をさせていただきます。