DOCTOR医師紹介
睡眠時無呼吸と向き合ってきた20年以上
院長 遠藤 誠
日本睡眠学会総合専門医/日本口腔・咽頭科学会認定耳鼻咽喉科睡眠認定医

私は耳鼻咽喉科医として、20年以上にわたり睡眠時無呼吸症候群の診療に携わってきました。
睡眠時無呼吸症候群を本格的に学んだのは、東京慈恵会医科大学および関連施設に勤務していた時代です。
日本の睡眠医療、特に睡眠時無呼吸症候群の診療・研究を長年牽引してきた千葉伸太郎先生のもとで研鑽を積み、東京慈恵会医科大学附属病院、太田睡眠科学センター、代々木睡眠クリニックなどで、睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠医療を経験してきました。
そこで、睡眠検査の評価、CPAP治療・管理から、耳鼻咽喉科医としての上気道評価、手術治療まで、睡眠時無呼吸症候群の診療を幅広く学びました。
「無呼吸の回数」だけではなく、「なぜ起きているのか」を考える
睡眠時無呼吸症候群を長く診療していると、同じAHIであっても、患者さんによって病態が大きく異なることを実感します。
肥満の影響が大きい方もいれば、扁桃が大きい方、舌根が狭窄に関係している方、下顎が小さい・後退している方、鼻づまりが強い方など、その背景はさまざまです。
そのため私は、検査結果の数字だけで治療方針を決めるのではなく、「この患者さんでは、なぜ睡眠中に上気道が狭くなるのだろうか」と考えることを大切にしています。
これは、睡眠医学を学んできた経験と、鼻やのどを専門とする耳鼻咽喉科医としての経験、その両方があるからこそ大切にしている視点です。
CPAPは「導入すること」より、「続けられること」が大切
CPAPは睡眠時無呼吸症候群に対する非常に重要な治療法です。
一方で、実際の診療では「CPAPを処方したら終わり」というわけにはいきません。
マスクが合わない、空気が漏れる、鼻がつまる、口が乾く、圧がつらい――。患者さんによって、治療を続けにくい理由は異なります。
だからこそ、CPAPのデータを見るだけではなく、「なぜ使いにくいのか」を患者さんと一緒に考え、その原因を一つひとつ解決していくことが重要だと考えています。
2012年の開院以来、睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れ、これまでに1,200名を超える患者さんのCPAP治療に携わってきました。現在も約700名の患者さんのCPAP治療を継続して管理しています。
長年のCPAP診療を通じて培ってきた経験を、日々の診療に生かしています。
CPAPだけが治療ではありません
私は、大学病院や睡眠専門施設で、睡眠時無呼吸症候群に対する手術治療にも携わってきました。
その経験から、CPAPが非常に優れた治療法である一方、すべての患者さんに同じ治療を行えばよいわけではないと考えています。
患者さんによっては、口腔内装置や手術治療など、別の治療方法が適していることもあります。
大切なのは、最初から治療法を一つに決めるのではなく、睡眠検査の結果、症状、上気道の状態、そして患者さんの希望を踏まえて治療方法を考えることです。
臨床だけでなく、研究・情報発信にも
睡眠時無呼吸症候群については、日々の診療だけでなく、研究や論文発表にも携わってきました。
※「終夜睡眠ポリグラフ検査と簡易検査の比較検討」では筆頭著者として、睡眠時無呼吸症候群の診断に用いられる簡易検査と終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を比較し、簡易検査の特徴や検査結果を評価するうえでの注意点について検討しました。
※CiNii Research:終夜睡眠ポリグラフ検査と簡易検査の比較検討
論文情報:遠藤 誠ほか.終夜睡眠ポリグラフ検査と簡易検査の比較検討.耳鼻咽喉科展望 47(6): 424-431, 2004.DOI: 10.11453/orltokyo1958.47.424
そのほかにも、睡眠時無呼吸症候群に関する共同研究・論文発表に携わってきました。
こうした研究経験も踏まえ、検査結果として表示された数字だけを見るのではなく、その数字がどのように得られたのか、何を意味しているのかを考えて診療することを大切にしています。
また、睡眠や睡眠時無呼吸症候群について広く知っていただくため、テレビ番組をはじめとしたメディアにも多数出演し、睡眠、いびき、睡眠時無呼吸症候群について医学的な立場から解説してきました。
- TBS系「健康カプセル!ゲンキの時間」― 睡眠時無呼吸症候群
- テレビ東京「なないろ日和!」― 睡眠トラブル
- テレビ東京「解決スイッチ」― 睡眠時無呼吸症候群 ほか
私が目指している睡眠時無呼吸診療
睡眠時無呼吸症候群の治療の目的は、AHIなどの検査値を改善することだけではありません。
よく眠れるようになること。
昼間の眠気が改善すること。
仕事や日常生活での集中力を保つこと。
そして、将来の健康を守ること。
そのために、検査結果だけを見るのではなく、その背景にある病態を考え、一人ひとりに合った治療を選択することが大切だと考えています。
大学病院や睡眠専門施設で培った睡眠医学の経験と、鼻・のどを専門とする耳鼻咽喉科医としての経験。
この二つを生かして、検査・診断から治療、そして長期的なCPAP管理まで、患者さんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。
- 医療法人社団慈穏 えんどう耳鼻咽喉科クリニック
- 理事長 遠藤 誠
- 日本睡眠学会総合専門医
- 日本口腔・咽頭科学会認定耳鼻咽喉科睡眠認定医
Clinic Information医院案内
睡眠医学と耳鼻咽喉科、二つの視点から睡眠時無呼吸を診療
えんどう耳鼻咽喉科クリニックでは、2012年の開院当初から、睡眠時無呼吸症候群の診療とCPAP管理に力を入れてきました。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上気道が狭くなる、あるいは閉塞することで、呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりする病気です。
その診療には、睡眠検査によって無呼吸の程度を評価する「睡眠医学の視点」と、鼻やのどなど、空気の通り道である上気道を評価する「耳鼻咽喉科の視点」の両方が重要です。
当院では、この二つの視点を大切にしながら、検査・診断から治療、その後の長期管理まで、一人ひとりに合わせた睡眠時無呼吸診療を行っています。
- 睡眠検査の数字だけではなく、その背景まで考える
睡眠時無呼吸症候群では、簡易検査や終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)によって、AHIやREIなどの指標を評価します。
これらは診断や重症度を判断するうえで重要な指標ですが、同じような数値であっても、無呼吸が起こる原因は患者さんによって異なります。
当院では、「無呼吸が何回あるか」だけではなく、「なぜ無呼吸が起きているのか」まで考えることを大切にしています。 - 耳鼻咽喉科として、鼻・のどまで評価する
睡眠時無呼吸症候群には、肥満だけでなく、鼻中隔弯曲、下鼻甲介肥大、アレルギー性鼻炎、扁桃肥大、軟口蓋や舌根の形態、顎顔面形態など、さまざまな要因が関係します。
そのため当院では、必要に応じて鼻やのどなどの上気道を評価し、睡眠時無呼吸に関係する耳鼻咽喉科的な問題がないかを確認します。
鼻づまりなど、CPAPを使いにくくしている原因が見つかった場合には、その治療も含めて検討します。 - 2012年の開院以来、積み重ねてきたCPAP診療
2012年の開院以来、睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れ、これまでに1,200名を超える患者さんのCPAP治療に携わってきました。現在も約700名の患者さんのCPAP治療を継続して管理しています。
CPAPは非常に有効な治療法ですが、導入すればそれで終わりではありません。
マスクが合わない、空気が漏れる、鼻がつまる、口が乾く、圧が気になる、眠っている間に外してしまうなど、治療を続ける中でさまざまな問題が起こることがあります。
当院では、CPAPの使用状況や治療効果を確認するとともに、患者さんが困っていることを一つひとつ確認し、できるだけ無理なく治療を続けられるようサポートすることを大切にしています。 - CPAPだけにとらわれず、適切な治療法を考える
睡眠時無呼吸症候群の治療は、CPAPだけではありません。
重症度や上気道の状態などによっては、口腔内装置、耳鼻咽喉科的治療、手術治療などが選択肢になる場合もあります。
当院では、検査結果だけで治療法を決めるのではなく、症状、上気道の状態、生活背景、患者さんの希望なども踏まえながら、その方に適した治療方法を検討します。 - 検査から治療、長期管理まで
睡眠時無呼吸症候群は、検査をして診断がつけば終わる病気ではありません。
睡眠検査 → 上気道の評価 → 診断 → 治療法の選択 → 治療開始 → 長期管理
という一連の流れが重要です。当院では、いびきや無呼吸を指摘されて初めて受診される方から、すでにCPAP治療を受けている方まで、長期的な視点で睡眠時無呼吸症候群の診療を行っています。
地域で受けられる、専門的な睡眠時無呼吸診療を
睡眠時無呼吸症候群は、適切な検査を行い、その結果を正しく評価し、患者さんごとに治療方法を考えていくことが大切です。
当院では、睡眠医学の専門的な知識と、耳鼻咽喉科としての上気道診療を組み合わせることを大切にしています。
いびきや無呼吸を指摘された方、日中の眠気が気になる方、CPAP治療を続けているものの使い方に困っている方など、睡眠時無呼吸に関するさまざまなお悩みに対応しています。
当院で取り扱いのある機種
現在当院で取り扱いのある機種は以下の通りです。
- Dream Station【フィリップス社製】
- Air Sense 11、Air Mini【レスメド社製】
- Sleep Style【フィッシャー&パイケル社製】
- S.Box【セファム社製】
国内のほとんどのCPAPに対応して管理を行えるよう努めております。