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風邪に対する考え方(4)風邪を早く治すには?

検査・治療

2018年07月02日

皆さんこんにちは。ドクターまこです。風邪シリーズの4回目は、「風邪を早く治すには?」をテーマにしました。「早く治す」ことを知るには、まず、風邪は果たして何日間で治れば普通なのかを知る必要がありますね。そうでないと早く治ったかどうかが分からないですよね。さらに、「そもそも風邪を早く治すことは可能なのか?」という命題にも疑問があるかと思います。

1)風邪は何日間で治れば普通なのか?

風邪の原因となるウィルスは様々であり、その種類によっても症状や罹病期間に違いがありますが、おおまかな流れは同じです。

 

鼻の入り口からウィルスが入り込み、鼻粘膜の線毛運動によって、10~15分で、鼻の奥に運ばれ、鼻の突き当り(鼻咽頭)に接着して細胞の中に入り込むことができたら、風邪ウィルスの感染成立です。

それからおよそ12時間以内に、鼻咽頭の粘膜が腫れてきて、あの不快なイガイガしたのどの痛みとなり、同時に、倦怠感や微熱を伴うこともあります。

続いて、鼻水、鼻づまりとなり、さらに咳や痰も出てきます。これらの症状は2~3日目でピークを迎え、7~10日目になると症状がほぼ改善します。

中には2週間くらい咳が続くこともありますが、3週間以上続く咳は、ただの風邪ではないと通常考えます。

以上が風邪の一般的な経過になるので、風邪と言ったら、7日から10日はかかるものだと思っていいでしょうね。

2)そもそも風邪を早く治すことは可能なのか?

 

じゃあ、風邪を早く治すということは、1)の経過を短縮するということですね。

私が知る限りでは、それは、難しいのではないかと思います。こんなこと言ったら、早く治そうと病院に来た患者さんや、世の中の内科や耳鼻科の先生から怒られるかもしれませんが、特効薬がない現状では、風邪とはそういうものだと私は理解しています。

風邪ウィルスに対して2度かからないような免疫ができるのには1週間程度はかかるとされ、また、何百種類にも変異するので、一度かかっても次に出会うウィルスは通常異なるものなので、どうしても改善するには最低1週間は必要ということになるというわけです。

 

では、特に耳鼻咽喉科にかかってどんなメリットがあるでしょうか?

それは・・・

①辛い症状を和らげること

②症状を最短にすること

③本当に風邪なのかを知ること

 

①の辛い症状を和らげるというのは、辛いままの1週間を過ごすのではなく、できる限り和らいだ1週間にして過ごしてもらうということですね。

 

また②は風邪によく付き物の副鼻腔炎や中耳炎については最短最善の治療方法を耳鼻科医なら、一番力を発揮するところでしょうか。

 

そして、③はどういうことかというと、風邪だと信じて病院にかかったら、「風邪ではありません!」となったり、アレルギー性鼻炎だと思ったら、「風邪です!」となったりするケースです。

 

ドクターサイドからすると、この誤解を取り除くのが容易な人もいますし、来院前にこうなのだ!と信じる気持ちが強すぎて診療中には困難な人もいます。もちろん、診断が「風邪+慢性副鼻腔炎」とか「風邪+アレルギー性鼻炎」とか「風邪+胃酸逆流」とか、1元的ではないケースも当然配慮しますが、診察のみではクリアカットに診断できないケースなど、苦慮する場面もありますがね。。

 

3)ドクターまこ推奨の風邪の治し方は?

今回のブログの一番伝えたいことがこの「ドクターまこの風邪の治し方(セルフケアを中心に)」です。完全に独断と偏見ですから、まずは参考にしてみてくださいね~。

 

①仕事を減らし、早く寝て、睡眠時間を増やす
不適切な睡眠はホルモンバランスに影響し、ホルモンと関連する免疫にも異常をもたらすといわれています。カーネギーメロン大学のシェルドン・コーエンらの研究によれば、7時間未満の睡眠の人は、8時間以上寝る人に比して、3倍以上風邪の罹患率が高いことを発表しています。適切に睡眠をとり、具合が悪いときは、睡眠を削って仕事をするなんてことがないようにすべきです。

 

これは風邪だけではなく、他の病気でも共通です。特に成長ホルモンが出る、前半の3時間位を大切に寝るのがよく、ソファーで寝そべったり、ましてや玄関で寝ちゃうとか、テレビつけっぱなし、電気つけっぱなしとかは問題外です。ちゃんとリラックスできるような寝方をすること、できれば夜9時から12時の睡眠を増やすようにしましょう。

 

②鼻を生理食塩水で洗浄する

風邪のときには、私の場合、生理食塩水で1日1~2回程度、鼻洗浄をしています。自宅で使っているのは、○○研究所で販売している「鼻クリーンα」です。洗浄すると、黄色い鼻水や、鼻の奥にくっついた膿性の分泌物がどろっと出てきます。炎症の産物を洗い流すことで、風邪をこじらせずに、鼻声や咳、のどの痛みも軽減できるのではないかと考えます。

因みに生理食塩水の塩の濃度とは0.9%ですから、500mlのぬるま湯に対して4.5g(小さじが約5g)の塩を加えた濃度になりますね。間違えそうな人は専用の粉を利用するといいでしょう。

 

③ハーブティーを飲んでみる

風邪を治すといえば、免疫を強化することだとよく言われるかもしれません。しかし、感染したウィルスの排除を目的に人間のほうが、免疫を作動させるために、のどの痛みや鼻水、熱が出るわけですから、本当は過剰な免疫反応がいいわけではないという説もあります。つまり、免疫を下げないようにして、炎症を抑えていくことが症状軽減の基本になります。

ハーブティで治るとは全く思っていないですが(じゃあ、なんで書いてんだよと思うかもしれませんが)、ブルーな気持ちを変えたい、リフレッシュしたいというとき、個人的にハーブティーが身体を温めてくれるし、気分を良くしてくれるので、気に入っています。

 

④漢方薬を飲む

漢方はゆっくり効いてくると思う人がいるかもしれませんが、私も病院勤務のときまではそうでした。しかし、風邪のような急性の病気に効くことを学び、自分が風邪を引いたときにも服用し、効果を実感しました。西洋薬のいいところと組み合わせるのがふさわしいと思います。

 

⑤塩水でうがいする

のどが痛いのは粘膜が腫れて、その中を走っている神経を圧迫するのが1つの原因です。浸透圧の原理(ナメクジに塩をかけると小っちゃくなってしまう、あれです!)で、少し濃いめの塩水(250mlのぬるま湯に小さじ1杯程度)でうがいすると痛みが一時的ですが、軽減する(ただし、ウィルスが初めに感染した鼻咽頭はこのうがいでは届かないですが)ので、試す価値はあります。あとは口の中も、歯を磨くとか、アズノールで含嗽するとか、清潔に保つようにしています。

 

⑥症状に応じて必要な分だけ薬を飲む

これは、薬の飲み方のアドバイスになりますが、抗生物質に関しては決められた用法通りに服用するのが重要ですが、咳止めや痛み止めなんかは、頓服で十分です。私ははっきり言って、どうしても必要な分だけ服用するようにしています。もちろん、この点は処方してくれた先生とよく相談してくださいね。

 

⑦のどの痛みや咳はのど飴を利用する

風邪のときののどの痛みや咳には「のど飴」を結構活用しています。これも⑤の浸透圧に関連するでしょうが、個人的に効き目を感じます。

 

⑧おなかの調子を整えるよう努力する

最近、プロバイオティクスという言葉がよく聞かれますね。腸内微生物を活かして、病気を治そうとする考え方。ヨーグルトや味噌、ぬか漬け、キムチなどに含まれるそうですが、一般に風邪に対する有効性は研究総数が少ないため、十分証明されていませんが、お腹の調子を整えて損はないでしょうね。なるべくお腹を冷やさないようにしたり、消化に負担をあまりかけないように努力しましょう。

 

⑨野菜スープを飲む

これも完全に個人的見解ですが、野菜はそのまま食べることも大切ですが、温野菜にしないと沢山は食べれません。スープにすれば、身体も温まるし、野菜など投入された物のエキスと食物繊維を全て取り入れることができるので、具合の悪い自分を労わるのにも相応しいと思います。

 

 

以上お読みいただきありがとうございました!

完全なる根拠を示せない内容もざっくりとまとめずに書いてますから、ご容赦くださいね。

 

次回は、風邪に対する考え方(5)厚労省が示した風邪に対する見解 をテーマにします。

また風邪かい?という声が聴こえてきそうですが(笑)。では~。

 

 

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